こんにちは。紙のデザインが大好き、印刷デザインプロ、舞ventの中道です。
文字校正
そもそも文字校正という名称は校正の中でも最も重要な項目です。
「校正」とは大きく言うと原稿と編集したデザインとの間違いをチェックする作業のことです。画像が違わないか?レイアウトが違わないか?大きく見るこのような視点から詳細の文字もチェックすることをまとめて「校正」と言います。
正直デザインが上手な編集者はたくさん世の中に存在します。しかし印刷物に関して申し上げると、お客さまにいかに伝わるかが重要で、デザインの良し悪しとはまた目的が異なる場合があります。
そこで大事なのが文字校正です。
文字が間違っていれば、伝わり方も異なりますし、そもそも伝わらないことがあります。いくらデザインがセンス良く優れていても商品価値はゼロなんです。
そして1文字でも間違えれば伝わり方が大きく違うことになりうるのも印刷物です。1文字で全てを無にしてしまう印刷物もあります。
たとえば10,000円と100,000円ではどうしょうか?
ゼロが1つ多いだけで大惨事です。数字は特に怖い文字の間違いの1つです。
その他名称、名前、日付など、文字には落とし穴がたくさんあります。
しかしこれを完璧にすることがデザイン側のステータスであり信頼です。
いくら高級感あるデザインができても、間違いが多い業者には依頼しづらいですからね(笑)
校正の手法
文字をチェックする方法は、ぞれぞれの会社で異なります。呼び方も違ったります。
1校正、2校正、3校正など段階を経て校正を重ねる呼び方が多いかと思います。他にもゲラ刷りとか校正刷りとか、校正に関する名称もあります。
印刷会社と出版会社で異なる場合があります。
少し話はそれますが、通常の文庫本やエッセイ、他書籍はページ数が多いほど初版は間違いが多いです(笑)
それを再版していくごとに修正していきます。なかなか100ページ以上の書籍を間違いなく出版することは難しいのです。
ちなみに漫画なども週刊連載の時点とコミックスになる時に修正される場合があります。面白いですね♪
それはさておき、1校正などの一例を紹介します。
先ほど言いましたが、校正はまずデザインをしている編集者が行います。これが1校正になる場合もありますし、別の担当者に1校正を行なってもらい、2校正目をデザイン本人が行う場合があります。
だいたい2校正まではどの会社も行っております。
そしてチェック方法もわりとアナログで、赤ペンで校正用紙に記入してチェックする、といった手法が多いようです。
PDFファイルに修正を書き込むなどの手法もありますが、自社内で行う場合はプリントした校正用紙に書き込むことが多いですね。
ちなみに当社は1校正が編集社の私、2校正が事務員の嫁さん、3校正で再び私のチェックという感じです。
嫁さんはデザインはほとんど出来ませんが(笑)文字校正のチェックは厳しい目で見てくれます。第三者が見るということが一番先入観がなく大事なことなんです。
まとめ
少しは印刷物ができる過程における文字校正がおわかりいただけましたでしょうか?
大きな会社だから間違いがないわけでもありません。一部上場企業の巨大な印刷物だって間違いはあります。だってチェックは同じ人間の目でしていますから。
そしてこれはAIにはとって変われない技術です。もちろんある程度のチェックはAIにもできます。ただしそれまでどんな打ち合わせを経てその印刷物にたどりついたかロボットにはわかりません。
ただの数字の羅列のチェックならコンピュータの方が正確に文字校正できるかもしれませんが、印刷物には人間の想いが詰まってますからね♪
もし取引されている印刷会社、デザイン会社に間違いが多い会社があれば、お取引は中止されることを推奨します(笑)
文字校正は信頼ですからね。
舞ventでは無料相談を随時承っております。お気軽にご相談ください→無料相談はこちら
僕自身のプライベートな日々をブログ更新しています。どんな人物か気になる方は(笑)読んでみてください→印刷デザイン事務所「舞vent」の日常