ブログ 印刷について

販促とは“信頼の貯金”をすること

こんにちは。紙のデザインが大好き、印刷デザインプロ、舞ventの中道です。

なんと2年ぶりのビジネスブログ更新…(笑)なんていいかげんなんですね…

以前は更新頻度を週一だったのですが、ハードルを下げて月に数回、とランダムにして徐々に増やしていきたいと思います。そもそもホームページ自体も更新しなさいよ…って話でもありますが(笑)

自分に甘く、他人にはもっと甘い中道です。

相談者Kさん
せっかくチラシを作ってみんなに配ったけど、反応がなかった…
舞vent 中道
チラシを配れば何かしら反応がある、というのは間違いではありませんが、すぐに反応があるとは答えづらいです。少し販促に関する視点を考えてみましょう

「販促は当たるかどうか」ではなく、「未来への先行投資」と考えるという視点

印刷デザインや販促物の制作に関わるすべての人にとって、共通の悩みのひとつは「このチラシ、本当に効果があるのか?」「この看板、費用対効果は見合っているのか?」という疑問ではないでしょうか。

結論から言えば、販促活動には“絶対に当たる”という保証はありません。しかし、それでも私たちは販促をやめるわけにはいかないのです。なぜなら、それは「今すぐの成果を狙う一発勝負」ではなく、「未来への投資」であるからです。

舞vent 中道
この考え方は本当に大事です♪

■ 当たる・当たらないで評価しすぎると販促は失敗する

多くの企業や個人事業主が販促活動に臨む際、「今回は◯万円かけたから、それ以上の売上が戻ってくるだろう」と期待します。確かに数字としてはわかりやすく、結果が見えるため納得もしやすい構図です。

しかし、現実はそう単純ではありません。

どんなに洗練されたチラシでも、配布のタイミング、エリア、気候、社会情勢など、外部要因によって反響が大きく左右されます。また、目に留まったとしても、すぐにアクションにつながらない場合もあります。人の行動は、感情・信頼・習慣・ニーズなど複数の要因が絡んで動くものだからです。

つまり、「当たるかどうか」だけで判断すると、短期的に成果が出なかった時点で「失敗」と片付けられてしまい、次の一手が打てなくなります。

相談者Kさん
そうはいっても使ったデザイン代金や印刷代金くらいは取り戻したい

舞vent 中道
わかります。しかしそう考えると本当にお客様と向かい合って商売しているか、利益だけ求めてないでしょうか?

■ 販促は「ブランドの種まき」

販促物は「今すぐ売れるための仕掛け」であると同時に、「あなたの存在を伝え続ける手段」でもあります。

例えば、街中の看板、郵便受けに届いたチラシ、インスタグラムに投稿されたキャンペーン画像。見た人がすぐに反応しなくても、記憶のどこかに残っていれば、それは“ブランドの種”として心に植え付けられています。

人はある商品やサービスに初めて触れた時、すぐに購入には至らず、「なんとなく覚えている」「聞いたことがある」といった印象を心に残します。そして、いざ必要になった時、過去に接触した記憶が“購買の引き金”になるのです。

そのような“種まき”を日々積み重ねることが、後々の集客・売上につながります。

舞vent 中道
販促は我慢とも言えます(笑)

■ 「費用を回収する」という考え方から脱却しよう

印刷物や広告にかける費用を、「広告費」としてではなく「先行投資」として捉えることが重要です。

投資とは、「今はまだ利益が見えないが、将来的な成長やリターンを見込んで資源を投じる行為」です。販促活動も同じで、「この印刷物がどれだけの反応を呼ぶか」ではなく、「これを出し続けることで、どんなブランドとして認知されていくか」「どう信頼を育てていけるか」という視点が必要です。

また、販促物には即効性を求めすぎず、あくまで“長期視点”でその価値を見ていきましょう。広告に「反応率0.3%」という数字があったとしても、それは1000人に3人がアクションしてくれたという意味です。もし1000人がチラシを手に取り、3人が実際に動いてくれたとすれば、それは“ものすごく濃い反応”と言えるのです。

■ 販促を継続することが信頼と認知をつくる

初めて見るチラシや広告に対して、人は基本的に警戒心を持ちます。「うさんくさい」「知らない会社だ」「なんとなく不安」と感じるのは自然なことです。

ところが、同じデザインやロゴ、キャッチコピー、顔写真などが複数回目に入ると、不思議なことに「見たことがある」「なんとなく知っている」と認識が変化します。この“見たことがある”という経験が、安心感や信頼感に変わっていくのです。

販促活動は1回ではなく、継続してこそ真価を発揮します。継続には当然、費用や労力がかかりますが、それを「未来への先行投資」として続けることが、最終的に“選ばれる存在”になる近道です。

■ 失敗を恐れるより、トライし続ける企業が強い

「前回のチラシは全然反応がなかったから、もうやめよう」

こう思ってしまうのは当然ですが、そこで思考が止まってしまうと、そこでブランドの発信も止まってしまいます。

大事なのは、「なぜ反応が薄かったのか?」を振り返り、次の改善に活かすことです。ターゲットは適切だったか?タイミングはどうか?デザインやコピーに工夫の余地は?媒体は合っていたか?このような試行錯誤を繰り返すことが、やがて“当たりやすい型”を生み出します。

そして、その“型”ができると、広告は投資から“資産”に変わっていきます。再利用できるデザイン、繰り返し使えるキャッチコピー、反応率の高い掲載先。すべてが財産になっていくのです。

■ 成果が見えにくいときこそ、価値を問う

販促をしてもすぐに成果が出ないと、「効果がない」と感じるかもしれません。しかし、その状況こそ、根本的な「価値」を見直すタイミングです。

・自社の商品やサービスは、本当に今のターゲットに必要とされているか?
・その価値は、販促物できちんと伝えられているか?
・デザインやコピーは「買いたくなる導線」になっているか?

これらの問いに真剣に向き合うことで、単なる販促物の改善ではなく、事業そのものの方向性を見直すきっかけにもなります。

■ 「販促=営業の外注」と捉えてみよう

販促物は、ある意味で“無言の営業マン”です。あなたが働いていない時間も、休日も、SNSも、ポストの中でも、勝手にあなたのことを伝えてくれる存在です。

営業マンを雇えば人件費がかかりますが、チラシやパンフレット、名刺、WEBバナーは、一度作れば何度も活用できます。24時間働いてくれる営業マンを持つことは、経営効率の観点でも大きな強みです。

だからこそ、印刷や販促物への“支出”を「費用」とだけ見るのではなく、「営業活動の一部」と捉えて、効果的に育てていくべきなのです。

■ まとめ:販促とは“信頼の貯金”をすること

販促とは、「一発勝負の勝ち負け」ではなく、「未来の信頼を積み立てる行為」です。確かに目に見える成果が出ないこともあるでしょう。けれど、それは“何も起きていない”のではなく、“土の中で根を伸ばしている時期”なのです。

一度のチラシで反応がなくても、何度も目にすることで「覚えてもらう」「信頼してもらう」ことができます。そして、いざその人が困った時に「そういえば、あの会社があった」と思い出してもらえる。それが、販促の真の力です。

ですから、販促にかけた費用をすぐに“回収”しようとするのではなく、「未来の顧客と信頼関係を築くための先行投資」として捉えてみてください。

販促の価値は、今日の売上ではなく、未来のあなたを助ける“信用の土台”になるのです。

舞vent 中道
PS:久しぶりにブログを書いて少し固い文章になってしまいました(笑)

 

舞ventでは無料相談を随時承っております。お気軽にご相談ください→無料相談はこちら

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
中道一帆

中道一帆

舞vent 代表 校正のレスポンスの素早い対応を生かした、印刷デザイン全般を編集。納期を必ず守ることで信用を高め、また印刷業界20年以上の経験から忖度ない印刷の現実を解説しています。

-ブログ, 印刷について