こんにちは。紙のデザインが大好き、印刷デザインプロ、舞ventの中道です。
原稿準備について
印刷物を依頼する会社はいろいろ探してやっと良いところが見つかった。担当者もいい人だ♪さて原稿をまとめよう…ん?まず何を印刷会社に渡せばいいの?
ふとそんな疑問を感じるかもしれません。
「これとこれとこれをください」
打ち合わせの時に指示がでることもあります。制作する側としては、原稿はできるだけ詳細までいただいた方が基本しっかり印刷デザインができます。
逆にいえば原稿をいいかげんに渡してしまうと、良い印刷デザインが期待できないかもしれません。
つまり原稿準備というのは印刷物において非常に大事なプロセスなのです。
具体的な原稿リスト
では具体的にどんなものを準備したらよいかまとめてみましょう。
最初に少し言いましたが、今の時代は原稿がほとんどデジタルです。僕が印刷会社で勤めていた20年ほど前は、まだ手書き原稿が多く、写真もデジカメがなかったのでフィルムを現像して写真屋さんに受け取りに行ったりしておりました。
ただ今はそんなアナログ手法はほとんどなくなり、文字はテキストデータとしてワードやいろんなソフトからデータとしていただいたり、写真はスマホでも十分使える物、またはSDカードやUSBなどの媒体で受け取りができます。
受け渡しもメールやSNSツール、LINEなど、手から手へと渡るのではなく、インターネット経由で受け渡しされることが多くなりました。
しかし原点は同じです。私、編集する側からの視点で「これだけあればしっかりデザインができる」というものをご提案いたします。
・文字原稿
・写真原稿
・印刷物を作成するにあたっての想い
まず文字原稿ですが、記載してほしい内容の文字の原稿を準備しましょう。
僕の観点からすると、一字一句正確な原稿でなくても良いと思います。また僕の場合ですが、ですます、や句読点は一般的な文章の視点から修正し提案します。ですので句読点まで考える必要はないでしょう。
ただし専門用語などについては受け取る側も全ての知識があるわけではないので、多少説明があると作りやすく感じますね。
次に写真原稿です。
こちらもデザインをする際に、そのまま使うことはほぼありません。印刷用のデータに変換することは当然ですが、僕の場合は必ず色補正します。最近のカメラはスマートフォンのカメラでも高解像度で印刷物に使えるかどうか…という不安はあまりありませんが、色は撮影時の天気や部屋の照明で全然違うので補正が必要です。
少し話がそれますが、「スマートフォンで撮影した写真でも使えますか?」と聞かれることは結構あります。答えはYESです。というかむしろスマートフォンの方がきれいな場合もあります。現状のデジタル撮影機器で印刷物に使えないほど低解像度のものはないですね。
何点か使ってほしい写真を多めに渡してデザインの際に良さそうな物を使っていただく、みたいな感じで渡されてもいいかと思います。
最後ですが僕個人的なことですが、数行でもいいので印刷物を作成するにあたっての想いがあれば、より印刷デザインに感情移入しやすくテンションが上がります(笑)
バカみたいな話ですがテンションを上げながらデザインをするのと、たんたんと作業をするのでは大きく出来が違います。あくまで僕自身の意見ですが。
たとえば飲食店のパンフレットを作成してほしい、という依頼なら、飲食店を経営するにあたっての思いと今後の展望、将来の目標などをさらさら〜っと原稿に添えていただければ、すごく想いがこもったデザインができます。
印刷デザインをする、ということはもちろん見やすい、わかりやすいことは当然なんですが、見て、手にとって温かい印刷物、想いがこもった印刷物であることも重要だと思っています。それが紙の良いところでもあります。
原稿を準備する時に、自分がなぜこの印刷物が必要なのか?考えてみて伝えてみてはどうでしょうか?
僕ならすごく感情移入ができて良い印刷デザインができそうです♪
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