こんにちは。紙のデザインが大好き、印刷デザインプロ、舞ventの中道です。
挨拶の変化
2023年度の年賀状を変わらずたくさんいただきました。
しかし内容の2〜3割は「今年が最後で新年の挨拶を控えます」など年賀状引退宣言の内容のものでした。私の職種上とても寂しく感じましたが、これも時代かと捉えております。
そもそもインターネットが普及し、LINEなどをはじめスマートフォンの普及と同時にSNSツールも爆発的に普及したことにより、挨拶自体に変化が起きております。
音声電話から文字ツールによる挨拶に変わり、はがきなど印刷物での案内などはインターネットに置き換わったことが大きいです。そして基本はがきは料金がかかりますが、多くのインターネットツールは無料なのも一因かもしれません。
また当初は「LINEで挨拶なんて失礼」などという流れもありましたが、時代が進むにつれ年配の方やお世話になった方にも直接のご挨拶や電話など以外で挨拶やお礼を済ませても失礼という風潮は少なくなりました。
年賀状もその影響を受けた一つのツールかもしれません。
ただ、もしかしたら辞めるタイミングを待っていたということも考えられます。つまり年賀状自体が意味があるのか?と自問自答していたここ数年だったのかもしれませんね。
季節の挨拶はがき
今ではかなり少なくなりましたが、年賀状以外にも用途は別として挨拶ハガキとしては
・寒中見舞い
・余寒見舞い
・暑中見舞い
・残暑見舞い
それと喪中ハガキですね。
その他季節に限らず「お祝い」の系列で言うと、
・結婚、出産
・引っ越し、新築
また仕事などを含めると
・栄転、昇進
・開店、開業、
・退職
などなど昔ははがきや角丸の台紙など、印刷物で送付をしていました。ほとんどがLINEやSNSに置き換わりましたね(笑)
しかしいただくと嬉しいのになぜ衰退していまったのでしょうか??
一定の作業時間を必要とするツール
正直年賀状を使った新年の挨拶を「面倒」と感じる人が多くいる事実もあります。
これはデザイン全般に言えることですが、「作業」化してしまうと、何でも面白くなくなります。相手のことを思いながら一人一人違う年賀状を作成していた時代もあったはずです。子供の頃は友達にそういった年賀状を送っていませんでしたか?
それが今や年始の挨拶だけの定型的な「作業」になってしまうと苦痛でしかありません(笑)
儀礼の簡略化や自然環境の意義の高まりなど、それらしい時代にあった言い訳(笑)が見つかって絶好の辞めるタイミングが今でしょう。
確かに企業間の年賀状はほぼ内容を確認しない「作業あいさつ」になっているかもしれません。
「どこから年賀状来てる?」とか確認していますか?
まとめ
僕個人的な考えからすると、年賀状は「必要」だと感じています。なぜならもらった方の感覚を考えると僕自身は嬉しいからです。きっとまだまだもらって嬉しい人もいることでしょう。
ただ、企業年賀状はもしかしたら少なくしてもいいかもしれません、先ほどの作業的に完全になっていますからね。
僕の記憶ではひと昔は社員の集合写真とか、そういった視覚で楽しめる年賀状も企業間でありましたが、今はテンプレートに沿ったデザインがほとんどです。
そういう意味では個人の挨拶として年賀状は残してもいいという考えになります。
あと大きくニュアンスが変わるのがデジタルかアナログか、手書きかプリントか、みたいなところも影響してきますね。
もしかしたら「書初め」なども宿題から必要性を無くしていくかもしれませんね。
しかし大きな意味で「あいさつ」と考えると、継承したいツールであってほしいと願うばかりです。
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